2021年4月3日土曜日

浄土 町田康 講談社文庫

2020年5月12日

仕事を1時間半早退きして歯医者に行き、ブッコフで内儀と待ち合わせした。町田康の「浄土」があったので買った。

「飲み食い世界一の大阪」で江弘毅が

 毎日、あほやうどんにまみれて生活をしているとたまに本音街に行きたくなる。

というくだりを紹介していた短編集だ。

帰宅して晩飯を食い、グラスに氷をいれて2階にあがり、グラスにコーンウィスキーを注いだ。

内儀のグラスにもコーンウィスキーを注ぎ、「本音街」を読みはじめた。

 正面のエレベーターのところまでそそくさ行って、ボタンを押して待っていると、扉が開いてなかから女が降りてきた。

 いい女だった。スタイルがよく顔がよくセンスがよく頭がよさそうだった。

 (略)

 「いまエレベーターのなかで屁をこいたので臭いですよ。」

 私は本音街のこういうところが好きだ。

おもわすウィスキーを吹きだしそうになった。

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