2021年4月4日日曜日

辺境メシ ヤバそうだから食べてみた 高野秀行 文藝春秋

2020年10月20日

電車のなかで読んではいけない。「うふっ」とか「おっ」とかいう声が思わず出てしまう。「まるで満杯のゴキブリホイホイをオーブンで焼き上げたかのような」虫ピザ、「残飯を食べてる虫を食べてる俺」というイメージが脳内をぐるぐる回ってとまらない、けれど美味な「虫パスタ」などなど。

ちょっと硬めの本を手に入れたので、そのあいまに読もうと思って買ったのだが、こちらだけすぐに読んでしまった。案の定というべきか。

高野秀行さんは1966年生まれ。このヒノエウマ生まれの人たちは、オーケンもそうだしうちの内儀もそうだけれど、たいへんおもしろく魅力的な人がいる。

この本を読んでいて、タイの工場にはじめていったときに出された虫スナックとか、その食堂で食べたうまい汁かけメシのことなんか思い出した。

青いパパイヤと骨つき鶏で生姜とニンニクの効いたスープをつくり、タイ米ごはんのうえにぶっかけてパクチーを散らして食べたくなった。

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