2021年4月4日日曜日

ユダヤ教徒に見る生き残り戦略 嶋田英晴 晃洋書房

 2020年11月5日

月子がユダヤ文学の講義をとっているという。西宮浜のブッコフでうろうろしてたらこの本が目に入った。おもしろそうなのでちょっと高かったけど購入。序章だけ読んでとんでもなくおもろいと思った。そのまんま月子に手渡したのだが、返却されたらつづきを読むつもりだ。

どこのシナゴーグにもゲニザという倉庫があって、契約書でも日記でもなんでも書き物であれば廃棄せずぽんぽん放り込んでいくらしい。エジプトのゲニザは特にでかいので有名とのこと。ゴイテインという1900年うまれのおっちゃんがそれを解読してストーリーにした。そんなかから著者が生き残り戦略に分類・抽出して博士論文にしたのがこの本。

旧約聖書のむかしからユダヤ人社会ではハミゴにされる人たちがいて、いじめた人たちが迫害にあって困ったり、あるいは滅ぼされたときなど、ハミゴたちが生き残るということが「残された人たち」という表現で定型化されているらしい。

「聖書にみるユダヤ教徒の生き残り戦略」でググると序章をpdfで見ることができる。

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