2021年4月4日日曜日

軍人の語るナゴルノ・カラバフ

2020年10月15日

ウェストポイント士官学校で歴史を教えるダニー・シュルセンがナゴルノ・カラバフについて語っている。

ぱりぱりのアメリカ英語なので聞き取りにくいかもしれないけれど、なぁにそのうち馴れる。

https://www.youtube.com/watch?v=jxvfCNVFiCg&feature=emb_logo

とても興味深かったのは、2016〜2018年の期間、アメリカ軍のあちこちの大隊でこんな想定で訓練が行われていたのだとか。(40分経過あたりから)

<予備知識>

アゼリ人はイランの総人口の24%を占める最大の少数民族。

<シナリオ>

アゼルバイジャンと国境を接するイラン北部地域がホルスタン共和国の独立を宣言し、タンク軍団が越境してアゼルバイジャンの油田をめざす。(もちろんホルスタン共和国というのは仮説のなかのダミー:ほんとうはイラン軍のこと)

セヴァストポリ港から派遣された国連軍(=アメリカ軍)はアゼルバイジャン国境で待機する。そこで補給線を確保するのが課題。

・・・ダニー・シュルセンは軍人ゆえにantiwar.comを主催していて、しかし「軍人としてどのあたりでこの戦争はやめたほうがいいと考え始めるのか?」という問いに対し、「補給線が延びすぎて、第1陣が惨敗したあと打つ手がなくなることが予測された時」と答えている。それまでは政治とか外交官の仕事だと考えているようだ。それはそれで現実的な判断だと思う。

いずれにせよ素人の我々によくわかるように解説してくれるのはとてもありがたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿