2020年10月30日
フォーサイトでの連載で2004年末から2009年にかけての記事の再録。過去の事件とはいえ、その背景など学ぶところが多い。
興味深いのは、イラクのカルバラでイマーム・フセインの遺族、ゼイナブさんたちに対して地元民が泣きながら略奪したという伝説があるのだという。
また別のところで、多数派のシーアが貧しく、少数派のスンニが支配層というねじれ現象について、いままでイギリスが意図的にややこしい状況をつくりだしたのだと思っていたのだけれど、じつはオスマントルコ帝国がこの地域にスンニの執政官を送り込んだことに始まるのであって、イギリスはそれを引き継いだだけらしい。
ためになる歴史や情報が満載で、脳がフル回転する本。
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