2020年4月28日
中野美代子は、我が輩が大学で中国語を学びはじめて最初に読んだ本のうちの1冊の著者だった。
そのときはいったい何が書いてあるのかよくわからなかった。それから40年くらいたって、中野美代子さんの「乾隆帝」を読んだ。やっぱりよくわからなかった。正確にいうと、書いてある内容はおおよそ理解できたのだが、いったい何がおもしろいのかさっぱりわからない。40年間の時空をはさんでよくわからないのだから、向いていないのか、あるいは別次元の別宇宙の住人なのだろう。
中野さんは学者で、乾隆帝の残した膨大な詩や宮廷画家の絵画をもとに話を展開しているのだが、内容はほとんどフィクション的である。司馬遼太郎よりもっと理屈っぽい歴史小説といった趣か。
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