2021年4月4日日曜日

大城立裕さん死去

 2020年10月29日

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/655160

「琉球処分」を1/3ほど読んでそのまんまだったうちに、訃報に接した。ヤマトが明治になって沖縄にも廃藩置県のお達しがやってくる、それを受け入れる過程で沖縄の支配層はまったりのらくらと、清国の動向など伺いつつ、福建の琉球会館も撤去せざるを得ないのか、など逡巡しているうち・・、というところで疲れて休止。ふりがなをなかなか憶えられないし。親方がうえーかた、殿内がどんち、筑登之がちくどん・・・などなど。

大城さんの著書で最初に読んだのは「朝、上海に立ち尽くす 小説東亜同文書院」だった。こっちは一気読み。中国語にかかわったものとして、あるいは関わったことがなくとも、東亜同文書院のユニークさとオリジナルさは空前絶後のものがある。大城さんが2年次を終えたころ、終戦をもって東亜同文書院は消滅。その在学時の体験が濃厚に反映されたおもしろい本でした。

享年95歳。

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