2021年4月3日土曜日

比較思想の先駆者達 中村元 広池学園出版部

2020年5月10日

1982年出版の古い本で、南方熊楠以外は知らない人ばかり出てくるので買おうかどうしようか迷った。しかし広池千九郎が取り上げられているので買ってみた。

「広池千九郎は不思議な人物である。(略)一部の中小企業経営者にはまるで救世主のように仰がれている。その仲間の人々は、やがて研究所をつくり、麗澤大学という大学やいくつかの高等学校を建設した。」

うちの娘たちが小さかったころ、麗澤大学の近所に住んでいた。遊ばせるときはたいて麗澤大学のある広池学園の芝生や森に連れて行った。そこに広池千九郎の銅像が立っていて、この本によると、「拳を握って腕を曲げ、三井・三菱なにするものぞ!と叫んでいる銅像」とのことである。

明治時代を中心に、当時の潮流とは異なるオリジナルな議論・批評を展開した人たちの話。読みはじめるとなかなか面白い本だった。

0 件のコメント:

コメントを投稿