2021年4月4日日曜日

高速移動は必要なのか?

2020年8月5日

青年海外協力隊のそれぞれの任国に内輪の機関紙があって、隊員有志が投稿する。昔のこと、マレーシアの「あんぎん」を読んでいたら、こんなことが書いてあった。

(某隊員が)現地に赴任してからの変化といえば、歩く速度がだんだん遅くなったこと。現地スピードに近づき、ついに現地人に追い抜かされるようになった・・・云々。

我が輩はかねてから高速移動に疑問をもっている。だいいち途中の風景文物を楽しむことができない。これでは何のために珍しい国や珍しい地域で働き、生活しているのかわからないじゃないか、と思っていた。

昨今の世の中、オンラインで用務を済ませることがふつうになった。ブツはクーリエで送ればいいのだから、人間が高速移動する必然性は減ったんじゃなかろうか。リニアなんて完成するころにはみんなそれに気付くんじゃないかな。

お盆や春節みたいに猶予がなくて帰省しなければならないようなとき、高速移動が必要になる。オンラインや他人やブツで代用できないような、人間のふれあいが大切なとき、かつ時間が区切られているときは例外だけれど、みんなが殺到すれば待ち時間が発生し、結果的に高速移動じゃなくなる。それはまた別問題だな。

新コロナ騒ぎはいわゆるパラダイムシフトだと思う。

今日は健康診断で、問診票の項目に「歩く速度」というのがあって、「人より遅い」にチェックを入れた。それで「あんぎん」の投稿を思い出した。

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