2019年10月7日
我が輩はかれこれ3年ほどイラストレータ職人として寡黙に働いている。3DのCADをパーツ別に分解しているようなときに、いろんな声が聴こえる。昔の失敗をことさらにあげつらう自分の声もあれば、墓場の写真に撮ったおぼえのない顔がはいっているみたいに、あきらかに自分のではない闖入者の声もある。そういう経験を日常的にしているので、この本はおおいに共感したり笑ったりしつつ読んだ。いつまでたっても若手扱いされる年代なので、自分のでも他人のでも老いに寄り添うというのはなかなか難しいものだけれど、この本を読んでいろいろ学ぶところ、考えさせられるところがあった。途中はらはらする展開もあるけれど、読後感はとてもいい。おすすめ。
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