2021年4月1日木曜日

呪いの言葉の解きかた 上西充子 晶文社

 フェースブックから引退することにしたので、投稿していたうちから読書日記をぼちぼち転載する。まず2019年10月2日。

日経ビジネスで紹介されていたのを見て、近所の本屋で購入。我が輩はいまでこそイラストレーター職人として寡黙な毎日だけど、もともとは言葉が専門なので、ことばの機能に尽きせぬ興味がある。通訳のときも文脈派として、たとえば日本人ビジネスマンのおっちゃんたちの、たいして内容も機能もない長い前置きをぜんぶはしょったら、会議時間が劇的に短くなることに気づいた。そのためには、彼らが何を言いたいのかをすばやく見抜く必要がある。筆者は自分のつごうのために他人を縛る言葉を「呪い」と分類し、その背後にある意図を見抜くべしとして実例を挙げている。おもしろくてためになる。著者は内儀とほぼ同世代の女性。

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