中国人が明治時代の日本人を描写したのに、解説がついている。
上海の宝善街の日系遊郭「日昇」で生臭坊主が女郎買いをしようとして物議を醸した。1885年(明治18年)のこんな話が、イラスト入りで紹介される。
点石斎画報は1884年から1898年にかけて発行された。日本でいえば明治時代の後半。
そのへんは、石光真清の4部作の時代背景と似通ったものがある。石光真清は明治元年の生まれ。彼の青春時代に、日本人がどんなふうだったかが中国人アーチストによって描写されている。
デタラメな生きかただったひい爺さんの幾太郎が、日清戦争とか日露戦争に行ったのか行かなかったのか、それはなぜか?みたいな興味からはじまり、同時代の石光真清に行き着いた。当時の日本人の国際感覚はどんなふうだったのか。興味と想像が尽きない。この本はそれをビジュアル面で補強してくれる。
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