中国の地理・地勢に関する、碩学による蘊蓄たっぷりの本。お茶とか喫茶店とかぜんぜん関係ない。ほな、なんで茶館かといえば、いろんなことを語り合うから。
中国にはじめて行ったのは、上海にリニアモーターカーができて何年か経ったころだった。その時はリニアモーターカーじゃなくて自動車で移動した。中国の大きさに感心した。こんなところを占領しようとした日本軍はどれほどアホのかたまりだったのか。最高司令官の「朕」も含めてな。
日中戦争の準備のため、ある軍人が地勢の調査のため湖南省の長沙のあたりにやってきた。糞ど田舎だと思っていた山間部で、国民党のレーニン主義軍隊を見てめっちゃびっくりしたという記録が語られる。
なんや、ちゃんと調査してたんや。それでもあのアホな戦争を始めたということは、誰も調査報告書を本気で読んでなかったんやな。
スコット・リッターがX(旧ツイッター)でゼレに「無条件降伏やな。1945年9月12日の日本やで。」と言った。大日本帝国の大本営のアホのかたまりが、世界規模に拡大してしまった感のある昨今である。
奥書に昭和49年ということは、1974年の本。我輩は16歳である。その3年後に我輩は中国語を学びはじめたのだが、その頃にこの本を読んでいたら中国の見方がぜんぜん違っていただろう。
竹内実と竹内好。似たような名前で、両方とも中国研究者である。「茶館」の竹内実さんは1923年中国生まれ。竹内好さんは魯迅を翻訳した人で、1910年生まれ。
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