毎日夕方6時になると、下諏訪町にオルゴールの「あざみの歌」が鳴る。下諏訪町はその昔、オルゴール生産で有名だった。同じ歌を、小唄とか長くやっていた人が三味線で弾いたら、ちがった感じになったんではないかな。
平均音律っぽい楽器でこういう曲を演奏されると、もの哀しいを通り越して、ドーンと悲しくなる。平均律とか12音階は、メジャーはめちゃめちゃアップで、まるでコカインを摂取したギャングのようだ。(拙者は摂取したことがないが。)そしてマイナーは、まるでヘロインを摂取したミュージシャンのようにダウンだ。(拙者は摂取したことがないが。)
伝統音楽の微分音は、そのへんをマイルドにしてくれると思う。
例えば、ギョクセル・バクタギルの名曲Garip
拙者がこの曲をコントラバスでコピーしていると、「あれれ、ここまでズレるんですか?」というくらい、指板のポジションマークから乖離している。じつに楽しい。
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