2025年4月15日火曜日

フェルメールとオランダ黄金時代 中野京子

山田五郎の大人の教養たらいう番組をようつべで見てたら中野京子さんが出てはった。話の中身がおもろかったので、本を買った。ブッコフで頼んだら、新品みたいなんが半額で手に入った。

本の中身もおもろかったが、ちょっとオランダ褒めすぎちゃうかと思た。オランダてインドネシアを350年くらい植民地にしてた。メシマズで世界的に有名なイギリスが支配してたマレーシアも香港も、現地の食文化は残ってて、ぜんぜんメシマズではない。でもオランダが支配したインドネシアは、ほんらい豊かなはずなのに、ナシゴーレンとミーゴーレンとイカンバカールくらいしかバリエーションがない。どんなけオランダの搾取が酷薄やってん?ゆう話ですわ。

バリにはププタンという話が残ってる。無抵抗不服従の王族をオランダ軍が全員虐殺したという逸話。 ププットというのは動詞で「終わらせる、終わる」みたいな意味らしい。それの名詞形でププタン。あまりの悪逆非道に、オランダ軍兵士で発狂する人もいたらしい。

最近になってようやく、ヨーロッパの二重基準みたいなのが話題になってる。この人らの、異教徒とか有色人種に対する扱い方というのがいかにひどいか。 インドネシアで3年くらい住んで働いたのでそういう視点を獲得できた。

この本の終わりのほうに、デ・ウィット兄弟の亡骸という絵の話が出てくる。有力者だった兄弟が権力闘争に負けて、裸で内臓を抜かれて耳鼻を削がれて去勢されて屋外に吊るされてる絵と、その敬意の話。これには宗教も絡んでいたそうだ。マリフアナOK、売買春もOK、宗教も寛容、チューリップと風車、イーデス・ハンソンさんの故郷、悲しき鉄道員、ダッチワイフ?みたいなイメージだが、 エグい側面も記述した中野さん、えらい。

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