2021年4月4日日曜日

なぜシステム開発は必ずモメるのか 細川義洋 日本実業出版社

 2020年7月28日

茅野駅前にC12型SLが鎮座している。大東亜戦争のころ茅野の北山で産出した鉄鉱石を運ぶのに活躍したらしい。このSLが1932年製。

イギリスで最初のSLが走り出したのが1804年なので、それから128年後、極東の日本で日立がSLをつくっていたということになる。

冒頭の本に書いてあることで印象に残ったこと。IBMがPCを出したのが1981年。それから40年しかたっていないので、システム開発業界もまだまだ発展途上だということ。当たり前に使われているネジでもバルブでも、無名の工人の工夫がいっぱいつまっている。システム開発もまだまだこれから、と考えるべきなのだろうな。


2021年4月3日土曜日

朝、上海に立ちつくす 大城立裕 中公文庫

2020年7月5日

アメリカには複数の諜報機関があって、悪名高いCIAはそのひとつなんだけど、数にすると「幾つも」どころではなく数十のロットであるという。それらが独自にそれぞれの第3セクターを持ち、それぞれにロッキードマーチンやらボーイングやらレイソンなどの軍需産業、CNNやらMSNBCなどメディアと複雑に絡み合っている。イランの革命防衛隊も中国の人民解放軍もイスラエルも似たようなものなんだけれど、かくなるビジネスモデルは欧米の発明品ではなく、1900年から1945年の半世紀のあいだの日本に原型を求めることができる

・・・というのは単なるツカミのイントロなのだが、上のツカミで説明できないのが、なんで我が輩が東亜同文書院とか、満蒙文化協会とか、西北研究所とか、興亜義塾とか、満鉄とか、そのへんの話に魅力を感じるかということだ。

満州国について述べれば、満鉄が走らせていた特急あじあ号は新幹線のぞみの祖父であるとか、いまアメリカ軍がアフガンでケシ栽培を奨励してそれを買い上げてマフィアに流して活動資金を現地調達しているとか、でもそれはアメリカ軍とかCIAのオリジナルではなくて安倍ぴょんの祖父・岸信介と盟友の里見甫(1913年に東亜同文書院入学)が描いたグランドデザインのパクリであるとか、CNNはプロパガンダ機関である満州国通信=いまの電通のパクリであるとか、だから現政権のやりかたは祖父の時代にくらべたらそのケチさにおいて象と蚤くらいの違いがある・・・なんていうテンプレもじつはあんまり関係ない。満鉄については資料・研究が多すぎて呆然とするのみだ。

強いていえば、我が輩が大学生だったころ、「(東亜同文)書院生だったらしい」という噂があった教授に学んだとか、恩師の長田夏樹先生は満鉄の子会社の西北交通に就職して、それから満蒙文化協会にヘッドハンチングされたとか、それから藤枝晃や梅棹忠夫など巨人を輩出した西北研究所に出入りしていたとか、そのあたりからその時代、その地域の体臭みたいなもんを皮膚で感じられるような気がする、ということだと思う。

ともかく、標記の本はおもしろい。あんまり面白いので、先に読みはじめた

甘粕正彦 乱心の曠野 佐野眞一 新潮社

をすっとばして、一気に読了してしまったくらいだ。もっとも佐野眞一巨匠の文体になじみにくいというのもあるけれど。読み終えるのかな?

琉球人の著者が中国人から「どうして琉球人が日本兵になるのか?」と尋ねられる。それは北方4島の人たちに対し日本人が「どうしてロシアに義理立てするのか?」と問いかけるようなものなのだろうか?

「魯迅は虹橋路校舎の講堂で講演をしたことがある。蒋介石から弾圧を受けているさなか、昭和6年のことであった。魯迅にとって、あるいはかの学生たちにとって、同文書院は同志であったのか敵であったのか。」

我が輩が大学にはいったとき授業料は3万6千円やった

 2020年6月28日

我が輩が大学にはいったとき授業料は3万6千円やった。年間やで。1年上の先輩らは1万8千円やったけど、それはともかくこれを「社会主義的」と言ってもよろしかろう。

イランで暮らして働いてたとき、職場のみんなと飯を食ってた。そのとき掃除のおばさんの娘さんがテヘラン工科大学で優秀学生に選ばれたという話になった。イランは高等教育までぜんぶ無料。アメリカがイランを憎む理由の一端がわかる気がする。日本も、ダボスなんJ民みたいな考え方が主流になってしもた。

株式会社ノイズ研究所40周年記念 EMCとともに40年

 http://www.noiseken.co.jp/uploads/open/noiseken_40th.pdf

航空管制ターミナルで管制官が椅子から立ちあがったときに機器が誤動作する。椅子はガスシリンダーで上下するしくみ。そのせいで絶縁状態で帯電しノイズが干渉した・・・なんて逸話がいろいろと書いてある。会社でノイズ発生機というのを使っていて、それを作っているノイズ研究所が出した記念冊子。とてもおもしろい。

NHK「世界のいま」

2020年6月14日

偏向・有色人種差別クリップでいちやく脚光を浴びたNHK「世界のいま」

GGがいつもこれをつけている(というかGGはテレビ放送はじまって以来NHK以外は見ない)ので仕方なく目にはいってきたのだが、いわく、パキスタンの農家がバッタ被害で「300万円相当あった年収が100万円相当になったので1日3食だったのを1食に減らした」とのこと。

・・・パンジャビ(だったかシンドだったか)の農村で何ヶ月か暮らした綾ちゃんによると、典型的な小作農は「まいあさ唐辛子とヤギのミルクの朝食。それで1日働いて、夕食はチャパティー(だったかナンだったか)をみんなでわけわけして食べるのがせいぜい」とのこと。

ということは、登場したオヤジは相当の富農、というか農奴をコキ使う立場の階級なのだ。

NHKのイスラマバード支局長がそんな小作農の暮らしを知らないのは当然、というのも、JICAで働いているような大卒パキスタン人でも小作農の生活なんて知らないことなのだからそれはしかたない。

しかしその自覚なくして公共放送でそれらしく仕立てて放送するというのは日本サイドの編集の問題。という以上に、階級流動性をなくしたメディアと社会がどれほど狭量になるかということだと思う。

菜の花の沖 司馬遼太郎 文春文庫

2020年6月7日

こんど夏休みに月子が帰ってきたとき、なんかの話のねたにしよと思うて読んだ。5巻めまでロシアの話が出てこんかった。おもしろかったけど、けっこう長かった(全6巻)

信毎新聞で保坂正康がことしは大東亜戦争の敗戦から75年め。明治維新から大東亜戦争の敗戦までが77年で、それに匹敵する時間と言ってた。この本の主人公・高田屋嘉兵衛がロシアとかかわったのが明治維新の60年くらい前。巻末の解説で谷沢永一がポイントを要領よくまとめてくれている。いろいろと考えさせられた。

納豆の快楽 小泉武夫 講談社文庫

 2020年5月26日

中国だか東南アジアのどっかでうなぎを出されたので半分がた食ったところで、それがなま焼けだったと気づいた小泉教授。いつも持参している納豆を数パックを一気食いしたらなんともなかった・・・てな話と、納豆のレシピが満載の本。

これを読んでからこのところ朝晩1パックづつ、いろんなやりかたで食べてきた。そしたら腸内微生物環境が改善されたらしく、調子がいい。内臓脂肪も落ちてきたような気がする。