https://www.youtube.com/watch?v=ddoUBC1qrgg
若いウード弾きの名手が西欧のヒット曲をウードでカバーしている。聞いてみたら、期待に反してあんまりおもしろくなかった。
なんであんまりおもしろくないかというと、そのへんの理屈は(たぶん)松田嘉子さんがarab-music.comで解説してくれている。(竹間ジュンさんかもしれない)
http://www.arab-music.com/theory.html
いわく、西欧の音楽の旋法は短調と長調のふたつしかなくて「さっぱり」している。そのかわりを和音が受け持っていて、つまり和音のバッキングでバリエーションをもたせている。
和音を伴わない西欧のメロディーだけを単音で弾くと、よほど思い入れのない曲でもないかぎりあんまりおもしろくないと、そういうことだ。若い時に聞いた音楽は、どこでどんなシチュエーションで最初に聞いたのか、はっきり思い出すことができる。歳をかさねて思い入れのない曲を聞いたところで、あんまりピンとこない。
あとは歌詞。「深夜食堂」で有名になった福原希己江さんの「できること」を娘がギターで弾いていて、「なだそうそうのコードだよ」と言う。娘もギターで弾いてみるまで気づかなかったし、我が輩も指摘されるまでぜんぜんわからなかった。歌詞がちがうからだな。
何十年もいろんな音楽を聴いてきて、この歳になってアラブ音楽をしみじみ聴いているのは、メロディーの豊かさに魅力を感じているからなのだろう。
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