2021年8月23日月曜日

Rethinking water in central asia

 https://carececo.org/Rethinking%20Water%20in%20Central%20Asia.pdf

中央アジアのアムダルヤ流域についてスイス政府の支援で書かれた報告書。100ページくらいあるのに、なんとアフガニスタンに言及しているのが数箇所しかない。

なんでかというと、アフガニスタンはずっとごたごたしているので、技術援助をやりにくいからだろうな。ポイントは技術援助。つまりヒルティ(ルクセンブルクの会社だけどドイツ語世界)とかそのへんの欧州企業が中央アジアを取り込みたいということだ。生臭すぎる。

ヒルティがあるルクセンブルクは、中央アジアのウズベキスタンとおなじく二重内陸国。つまり隣の国も内陸国で、2カ国以上を経由しないと海に出ることができない。だからといってルクセンブルクやヒルティがウズベキスタンに同情とか共感を寄せているということではもちろんないと思う。

ヒルティはタイランドのスワナプーム空港の施工を請け負った。そのときの入札価格は競合他社の7倍。7倍もの値段なのに落札しちゃったのは、もちろん裏で金が動いたから。スワナプームはメンテナンスにもヒルティ製品を使わざるを得ないから、ずいぶん高くつくだろうな。

そのころだったと思う。ヒルティが中国の深圳にでっかい工場をつくった。スイス製のハイドロマットという、ひとつ15億円くらいする(アタッチメントを含めたら30億円くらい)加工機会を150台くらい入れたらしい。そのマシンていうのが性能がすごいだけじゃなくて、コントロールはすべてヨーロッパの本部から行うことができる。原材料をつっこんだら、ほぼ最終製品の形になってぽこんと出てくる。あとは熱処理とメッキをするだけ。それで製品をつくり、プロジェクトがおわったら150台のマシンをすべて破壊して去った。

おそらくスワナプーム空港に使われた製品をつくったのかな。ソフトウェアもコントロール機能もすべて欧州にしかないから、ハードウェアを壊したあとにはノウハウも何も残らない。残さない。

欧州というのはオシャレな貴族ヅラをして、アジアとかアフリカでは、そんなえぐいことを平気でやるのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿