2021年8月24日火曜日

ヒルティとかダボス会議のこと

 前々回のブログでヒルティのやりかたについて書いた。そのつづきである。
いまから10年ほどまえの2010年ごろ、我輩がヒルティについて調べていたとき、ヒルティが自社株を買い戻して非公開の株式会社になったのを知った。日本でいえば自分らから非上場になったということだ。
上場企業であればいろいろと情報公開をしなければならない。おそらくそれを嫌って、非上場のファミリー企業に逆戻りしたのだろう。博士号所持者を100人とか200人とか雇い、学校までもっている世界的規模で展開する企業が、ファミリー企業になったのだ。
これでヒルティについて調べる途は閉ざされてしまった。

さてそのついでに思い出したのが、ダボス会議のこと。
じつはダボス会議のオーナーもファミリー企業である。今でこそメジャーな存在になったけれど、いわば諏訪の源さんとこの建設会社が金持ちの若旦那を招いて会費制でリゾート地で会議をやった、そんなレベルから始まり、営々と努力して(おそらく優秀な広告代理店など雇って)今日の隆盛を築いた。


コルベット・レポートによると、もともとその会社はオヤジさんの代に、ヒトラーのナチスの出入り業者として大きくなったとのこと。だからビル・ゲーツなんかが参加して(もちろん非白人の)人口抑制について語るのはごくごく自然のなりいきということができる。
人口抑制とか人口削減というのは現代的な用語で、ちょっと前までは優生保護、つまりメンデルにはじまる優れた種を残したらええんやという理屈と、このまんま人口が増え続けたら地球環境がもたないということをいっしょくたにする議論である。その裏側には必ず劣勢断種、障碍者や性的少数者を殺すというまさに現代版ナチズムの考えかたである。

ISOもそうだけど、欧州はルール作りをビジネスにするのが得意だ。自分らがつくったルールを世界中に輸出して、ISOにのっとって情報公開しましょう!なーんていう。そして自分らは非公開のファミリー企業としていろんなことをやっている。 

魯迅のように「フェアプレイはまだ早い」というべきだろう。

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