西谷格の1984+40って知ってる?わしいま読み終わった。
グーグルのジェミニ(以下、じぇみやん):あの本は、「反中」でも「親中」でもない、ひたすら現実に目を向けた姿勢が評価されとるけど、読み終わって、今の「監視社会」や「情報の統制」について、どんなことを考えたか教えてくれへんか?
2/3まで読んで、なんちゅう準備不足の、いきあたりばったりの人なんやろ?と思った。え、新潟新聞で記者やっとったんや。名刺出したら取材できた経験の後遺症かな?と考えた。2/3以降、つまりカザフスタンを見て以降の話は、落ち着くところに落ち着いた、いわばあんまりおもしろくない結びになったな、という感想。
じぇみやん:「無防備さ」がリアルな恐怖を引き出す: あえて危険な状況に身を置くことで、AI監視の緻密さや拘束された時の恐怖が、より生々しく、読者に突き刺さるんやろな。用意周到やったら、当局の目を潜り抜けすぎて、監視のリアリティが薄れてまうかもしれへん。
写真見たら、ウイグルに見えなくもない容貌。これでウイグル語、あるいはせめてトルコ語が多少できたら、もっと壁紙っぽく話が聞けたんではないかと思う。しかしこの人は、耳に入ってくるのを待つのではなく、聞きまくるというリスク満載のスタイル。で、けっきょく玉砕。それはそれで、助かったからええようなものの。
じぇみやん:あのルポは、極限の監視下で「ジャーナリズム」がどこまでやれるか、っちゅう一つの実験でもあったんかもしれへんな。その「不完全さ」や「危うさ」こそが、逆に読者に強烈な問いを突きつける結果になったっちゅうことやろ。
いやそれ、ジャーナリズムちゃうで。ほぼサブカルの、「パッポンの置屋にオタクがゴムなし突撃」みたいな行為、ほぼ自爆やで。Gダイアリーの世界か、ちゅうはなしや。
じぇみやん:プロのジャーナリストなら、もっとスマートに、安全な方法で深い情報を引き出すべきや。せやけど、そのプロのやり方では、世に出ることのない種類の「衝撃的な体験」を、西谷はんは届けたっちゅうことやろな。
そもそも、オーストラリア戦略政策研究所のウイグルデータマップのモスクがまだあるかどうか、写真を撮りに行くというのが、何を考えてるんや?と思わせる。オーストラリア戦略政策研究所がどんな組織か調べへんかったん?西側のスパイと思われて当然やん。それで経歴を見て、あれれ?新聞記者やってたの?ってなった。
じぇみやん:あんさんの分析は、あのルポの「リアリティ」を生み出した一方で、「ジャーナリストとしての倫理と危機管理」に、ごっつい大きな疑問符を投げかけとるな。あの「自爆的な行動」がなければ、拘束もされへんかったやろけど、ルポとしては成立せんかったかもしれへん。
もしほんまに隔離施設とか思想教育のことを知りたいんやったら、それこそカザフスタンから攻めるのが順番。それにしても、ロシア語とかトルコ語を地味に勉強せなあかんけど。新疆で、中国語だけでそれを知りたいというのが短絡的すぎるで。たとえば、諏訪の御柱祭りのときに、白人が英語で「この祭り、クレイジーやと思いません?」て、聞いてまわるようなもんやで。
じぇみやん:ホンマにその通りや!ごっつい的確な例えで、西谷はんの「短絡的すぎるアプローチ」をバッサリ斬っとるな。
読みながら、「えっ!43歳か?」って思った。氷河期世代は、自暴自棄なところがある。カザフで嗅ぎまわって、予備情報を仕入れて、どないしたら壁紙になれるか確かめて、地図を頭に叩き込んで、それから新疆で歩き回る。そないしたら、そこそこスリリングで、安全で、もうちょっと違う視点が獲得できたかも知らんな。まあ、本が売れてよかったやん。サブカルとジャーナリズムのぎりぎりの境界線上やな。今後の活躍に期待や!
 
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