2024年1月8日月曜日

うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真 幡野広志 ポプラ社

ヨシタケシンスケのイラストに惹かれて手に取った。ちょっと読んだら内容がとてもいいので買った。松本のイーオンの未来屋書店。新刊本を買うなんてじつに久しぶり。富士見の書店が撤退して以来なかったことだ。その未来屋書店もセルフレジ。

25年前、1999年に死んだオヤジが写真好きだった。芦屋フォトクラブに属していて、ヘタでダメな写真ばっかり残した。子供(つまり我輩と兄貴)の写真以外はぜんぜんダメだった。

兄貴はグラフィックアートの才能があって、西宮市展で一等賞を取ったりした。賞を狙ったわけでもないのに。きっと、カメラとか機材が身近にあったからだろう我。輩はグラフィックの才能はあんまりない。カメラとか機材が身近にあったのに。

ちかごろ我輩は、キャノンのivis mini Xという機材を持ち歩いて、踏切とか川とか橋とか隧道とか暗渠の写真を撮っている。とても楽しい。フェースブックの「トンネル 橋 ダムのある風景」というグループに投稿していたりする。評価はあってもなくても、農道を歩いたり水路を遡ったりするのが楽しいから、いい。

ivis mini Xはほんらい、音楽をやる人たちが狭いスタジオで記録できるように作られた。画角はほぼ魚眼の超広角と普通っぽい広角の2種類しかない。動画も撮影できる。音はすごくいいらしい。RAWモードはない。

その機材で、楽しくうろついて楽しく撮影している。そんな我輩を元気づけてくれる本。そして何よりも、力の抜けた感じの文体で語られる内容がとてもいい。

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