2025年4月11日金曜日

あさみの歌とギョクセル・バクタギルの名曲Garip

毎日夕方6時になると、下諏訪町にオルゴールの「あざみの歌」が鳴る。下諏訪町はその昔、オルゴール生産で有名だった。同じ歌を、小唄とか長くやっていた人が三味線で弾いたら、ちがった感じになったんではないかな。
平均音律っぽい楽器でこういう曲を演奏されると、もの哀しいを通り越して、ドーンと悲しくなる。平均律とか12音階は、メジャーはめちゃめちゃアップで、まるでコカインを摂取したギャングのようだ。(拙者は摂取したことがないが。)そしてマイナーは、まるでヘロインを摂取したミュージシャンのようにダウンだ。(拙者は摂取したことがないが。)
伝統音楽の微分音は、そのへんをマイルドにしてくれると思う。
例えば、ギョクセル・バクタギルの名曲Garip
これをフレッテッドギターとか、ふつうのキーボードで演奏しようとすると、うまくいかない。なんでかというと微分音が使われているから。
拙者がこの曲をコントラバスでコピーしていると、「あれれ、ここまでズレるんですか?」というくらい、指板のポジションマークから乖離している。じつに楽しい。


2025年4月10日木曜日

31平均律ギターを作った人たち

https://note.com/harai_tama/n/n7c2f7102eb5d
このシリーズを読むと、31平均律というのがなんだかわかったような気になる。おもしろい。けれど、この人の音楽じたいはぜんぜんおもしろくない。貼ってあったリンクのうち、ファンクをやってるこの人がいちばん面白かった。
https://www.youtube.com/@rafaellazo3143
そして関連で出てきたトルコ人。アラ・ディンクジャンの名曲を、変わったギターで美しく演奏してる。
https://www.youtube.com/watch?v=ngitTonc-sk
トルコ人のミュージシャンだからウード(フレットレス)を当然のように弾けるはずだが、なんでわざわざこんな変わったギターを作ったのか。
何世代にもわたって微分音楽を聴いてきた地中海人なら、頭の中で鳴っている音をフレットレスのウードで弾けると思う。31平均律とか、この変わったギターを作るのはたぶん、その楽器で新しい音楽を作りたいんじゃないかな。

マーク・ノーサムというピアニスト

https://www.youtube.com/watch?v=tN0FFld1pj4
この人のピアノをはじめて聴いたのは、チャンドラーの「さらば愛しき女」の映画のテーマ。これ以外にもいろんな映画のテーマをソロピアノで演奏している。シンプルで、とてもいい。

https://www.youtube.com/watch?v=-L-5Xp5n1Bo&list=PLy2NIhyZpBvXo_utcxtJQY-JKbbD2lU-M

 

2025年4月2日水曜日

教養としての建築 かんき出版

「建築とは期待はずれである」「建築とは間違いだらけである」「建築とはテキトーである」など、前半は常識とか思い込みを覆す内容が続く。おもしろい。後半は建築の希望的側面について書いてある。繊維入りコンクリートの可能性とか。これも楽しい。集合材の話がないのは、それが使われた大規模な建物がまだないからかもしれない。

そこそこ生きていると、建築士とか、構造計算をやってきた人とか、いろんな知り合いができる。それぞれの専門がこんなふうだったのかというのを知ったのは、この本を読んでからだ。 

読み終わってから、マリオ・サルバドリ先生の「なんで建物は崩壊するのか」を思い出した。我輩が読んだのは英語の本。平易な英語で、素人にもわかりやすく書いてあった。そっちもおもしろい。「建物が壊れるわけ 構造の崩壊」という邦題で日本語訳も出ている。いま簡単に手に入るかどうかわからない。

ついでながら、サルバドリ先生は「なんで建物はたっているのか」というタイトルの姉妹本もある。こっちも買って読んだような気がするが、とりあえず見つからない。

サルバドリ先生の本は、マンハッタンの建築専門の本屋さんで見つけた。たしかマディソン街のミッドタウンにあったような気がする。ニューヨークはそういう面で、いいところもあったなあ、と懐かしく思う。

 



 

2025年3月27日木曜日

キャミール・エルデムというトルコのミュージシャン

Odd Tango

https://www.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_knEdn9kc1O50FPcwiuxmnW95vNRsdEkJY

ガットギターが上手で、ベースならフレットレスもフレッテドもうまい。縦ベースは弾いてないようなので、ギターとベースを行ったり来たりしている人みたいだ。グレッグ・レイクもそうだった。爺さんだと思っていたら、1959年生まれ。我輩より1歳若いじゃないか。我輩も他人様から爺さんと思われていたのか。

ベースがメインのアルバムも出している。A Tale of bassという。ベーシストのソロはだいたい聴いていて辛い。ジョン・パティトゥッチ先生もそうだし、ルーファス・リード先生の多重録音もそうだ。内儀はベースのソロを「ベンベンゆっててよくわからない」という。客観的にその通りだ。弾いてるほうは楽しいんだけど。だから、ベーシストのソロアルバムはだいたい聴いていて辛い。

しかしエルデムさんのソロアルバムは、聴いていて楽しい。純粋にソロだけではないが、明るい楽曲が多い。エルデムさんの音楽は明るい。表題のアルバムもそうだ。ジャズみたいで、よく聞くとパーカッションはダラブッカだし、弦楽器はウードだ。他のアルバムで木管が入っているのは、さすがにネイ(斜め笛)ではなくフルートの音だが。

ウードはギターに比べて、音域が低いところが魅力的に響く。トルコ音楽のボーカルも、西欧みたいに高音域で歌っていないのが多い。ホテル・カリフォルニアみたいに、普通の人は真似できないようなボーカル音域の曲はあんまりない。すごく人間的に、快適に聞こえる。ウードもギターに比べて、しっとり響く。あんまり疲れないで、気楽で楽しい。

2025年2月26日水曜日

Glass Beamsというバンド

https://www.youtube.com/channel/UCz2BbywXgCxZcpAiXPlKT4Q

オリエンタルなフレーズ、それを延々と演奏するというオリエンタルな様式。エフェクターのかけかた。変わった楽器。サウンド。そしてマスク。トルコの歌姫、ガイエ・ス・アクヨル (Gaye Su Akyol) のバックバンドの人たちに違いないと思ったのだが。オーストラリアのメルボルンでデビューしたらしい。プロデューサーはインドの名前の人。道理でオリエンタル満載だ。

40年くらい前に出た渡辺香津美のMOBO2を思い出す。MOBO2は斬新だったが、ちょっと退屈だった。グラス・ビームズは飽きない。

 

2025年2月12日水曜日

ルーファス・リード

 https://images.app.goo.gl/hL43Vc8haqsbHaFW8

御歳80歳になるそうな。この人のベース教本をいまでも持っている。デジタルで再版されたそうな。

https://www.amazon.com/Evolving-Bassist-Millennium-Comprehensive-Developing/dp/0967601509

初版が1977年。我輩が買ったのは、おそらく1990年くらいではなかろうか。ニューヨークはマンハッタンの48丁目の楽器屋街をうろうろしていて、この本を見つけた。いやいや、レノックスの音楽本屋かもしれない。忘れた。

若い頃は木管をピーヒャラやっていて、自分は中高音向きではないと思った。低音がいいと思ったので、この本を衝動買い。

それから35年くらいたって、ようやくコントラバスと、コントラバスをいつ弾いてもいい環境を手に入れた。他のミュージシャンとおなじく、ルーファスおじさんも鬼籍にお入りになったとてっきり思っていたら、とんでもない。矍鑠としておられる。嬉しいじゃありませんか。