2026年1月13日火曜日

補給戦 マーチン・クレフェルト 

最初に読んだとき、佐藤佐三郎の訳文があんまり糞だったので、内容を覚えていなかった。それから、塩野七生さんの本を読んだせいか、だったのだったのであるだろうなのだスタイルにだいぶ免疫ができた。それでだいぶたって、この「補給戦」をあらためて読み始めたら、糞文体があんまり気にならなくなって、内容を楽しめるようになった。

この本に戻ったきっかけは、トランプがマドゥーロさんを拉致誘拐した作戦。ダグラス・マグレガー大佐がダニエル・デイヴィス大佐との対談で、マドゥーロさんの拉致誘拐作戦について、こんなことを言っていた。

https://manhaslanded.blogspot.com/2026/01/blog-post_12.html

軍事力ってのは、製造基盤から、動員能力、兵士の質、訓練、リーダーシップ、技術まで全部ひっくるめた大きな話なんや。 ウクライナで起きてるのは「本物の戦争」や。やけど、うちらはそれにちゃんと目を向けてへん。特殊作戦用のヘリをウクライナの戦場に飛ばしてみろ。一瞬で消えて、二度と姿は見られへんで。特殊作戦部隊なんてのは、えらい脆いもんなんや。 現場の人間なら正直に言うわ。「完璧な情報があって、敵に邪魔されへん保証があって、防空システムもなくて、見つかる心配もない。……そんな条件が揃わな、行けへん」ってな。 うちらがやってきたことと、特殊作戦は全然違う。上から「これやれ」って言われて、「了解、でも敵がどこにいるか完璧にわかって、天気も最高やないと行けません」なんて、そんなん戦争やない。任務を与えられたら行かなあかん。上の連中には関係ない。損害が出るのは承知の上で任務を果たす、それが戦争や。 「犠牲なしに勝利はない」んや。それやのに、「最新技術や精鋭部隊があれば、誰も傷つかずに済む」なんて大勢の人に信じ込ませてる。それは危険やし、間違ってるし、誤解を招く。

・・・これを見て、クレフェルトの補給戦をもういっかい読もうと思った。

AIによると、マシな訳で新版が2022年とかに出たらしい。この本のオリジナルは1977年なので、なんと50年近く、わが国の防衛大学の士官候補生たちは佐藤佐三郎の糞翻訳で苦しんできたことになる。その多くが我が輩とちがって、糞文体を克服して内容を汲んでくれたことを祈る。

この本をあらためて読むと、JBプレスでときどきなにやら軍事漫談を書いている西村金一なんかが、自衛隊の元分析官かなんか知らんけど、どれほどええ加減かよくわかるし、自衛隊の分析力が心配になる。我が輩は素人だが、それくらいの区別がつく程度に勉強したいと思う。

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