2018年9月29日土曜日

意味のないことを延々と語ることができるのは独裁者の素養

母が創価学会員だったので我が輩は高校生のころから創価学会の高校生の集まりに参加した。自転車で5分ほどの古鍛冶氏という人の自宅で週末におこなわれていた集まりである。世話人の神千賀氏という男性は学習塾経営者だったが、のちに公明党県会議員の片上公人の秘書になった。片上公人はセクハラで失職した。神千賀氏は学習塾経営者に戻ったのだろうか。彼の政治的野心がその後どうなったのか知らない。
古鍛冶氏宅にあつまっていた我々高校生は、池田大作の発言索引集をつくることになった。神千賀氏の発案である。高校生につくらせた発言索引集を彼は創価学会本部に持ち込み、本部上級幹部の注目を集めようとした。神千賀氏は片上公人の秘書になるような政治的動機を持つ人だったので、発言索引集もその一環だったにちがいない。
発言索引集というのは、池田大作の著作とされる文章や聖教新聞に掲載された発言を集め、似たような発言内容を整理し、内容を要約して索引をつくるのである。神千賀氏の政治的動機は別として、その作業は高校生だった我が輩に大きな影響を与えた。

発言や文章を整理してわかったのは、池田大作が意味のあることをほとんど語っていないということだった。あれだけ膨大な著作と発言をしておきながら、まったくといっていいほど意味のあることを語っていない。これは深刻な驚きだった。

池田大作個人だけではない。彼の著作とされる文章を下書きした、一流大学を出た才能も知識もある人たち。池田大作の英語通訳をつとめた矢倉涼子さん。彼ら彼女らはまじめに努力し、刻苦勉励し、ひたむきかつ愚直に精魂を傾けて、意味のないクズを大量に生産し拡散した。

宗教とか思想的には意味のないクズだったが、政治的意味があった。集票だ。

日本国の総理大臣だった安倍ぴょんも、意味のないことを大量に語った。池田大作もそうだったが、こういう才能は人々を催眠状態に陥れる。ヒトラーも大量の発言と著作を残したはずだ。彼の発言が音声や動画で残されているはずなのだが、我が輩は寡聞にしてその内容を知らない。「我が闘争」は事実上禁書あつかいになっている。ヒトラーの発言も、安倍ぴょんや池田大作の人間革命と同じく、内容などなかったのかもしれない。